こんにちは!僕は、茨城県水戸市にある「E-Academy」の講師「沼田」と言います。「沼田先生」と呼んでくださいね!
今日から、僕と一緒に楽しくプログラミングを学んでいきましょう!
もしかしたら、みんなは「プログラミングって難しそう・・・」そう思っているかもしれませんね。でも大丈夫!プログラミングは、みんなにとっても身近なものなんですよ!
例えば、みんなが毎日使っているスマホのアプリなども、実は誰かがプログラミングで作ったものなんです!
この講座では、そんなプログラミングの基本を、ゆっくり、楽しく学んでいきましょう!
みなさんは朝起きてから学校に行くまで、どんなことをしていますか?
例えば、
1. アラームで起きる
2. 顔を洗う
3. 朝ごはんを食べる
4. 歯を磨く
5. 学校へ行く
という感じですよね。実は、プログラミングも、これと同じ!「何を、どの順番でやるか」をコンピュータに教えてあげるのが「プログラミング」なんです!
プログラミングは「コンピュータへの指示書」を書くこと。まるで料理のレシピみたいなもの!
プログラミングは「何を、どの順番でやるか」をコンピュータに教えてあげることと、説明しました。では、ここで「カップラーメンを作る」ことを例に考えてみましょう。みなさんなら、コンピューターに、どう説明しますか?
人間なら「お湯を入れて3分待つ」で通じますよね!でも、コンピュータには、もっと詳しく教えてあげる必要があります。
このように人間なら説明しなくてもいいことでも、ちゃんと説明してあげる必要があります。コンピューターは「察する」ことができないので、一つ一つ丁寧に、正確に指示を出す必要があるんです。でも、その分、指示した通りに確実に動いてくれますよ!
(※ただし、生成AIなどは文脈から判断して動くことが可能な場合もあります!)
プログラミングには、知っておくと便利な「3つの特徴」があります!
順番がとても大事!
「靴下」を履いてから「靴」を履くのは普通のことですが、逆だとおかしいですよね?プログラミングも同じで、順番を間違えるとうまく動きません。
例「LINEでメッセージを送るとき」
条件によって動きを変えられる!
例「スマホの画面の明るさ自動調整」
このように、状況に応じて違う動きをさせることができるのもプログラミングの特徴です!
繰り返しが得意!
インスタで100人のフォロワーに「いいね」を押すとき、手動だと大変ですよね。でもプログラムなら「全員に「いいね」を押す」という指示一つで、自動で「100回繰り返して」くれます!
しかも、人間と違って疲れないし、押し忘れることもありません。便利!
私たちの身の回りには、プログラミングを使った製品やサービスが数多く存在します。いくつか見てみましょう!
スマホのロック画面
コンビニのレジ
YouTubeのおすすめ動画
どうですか?普段は意識していないですが、私たちの生活にはプログラミングが、とても身近にありますね!
「プログラミングって、将来プログラマーにならない人には関係ないんじゃない?」
そんなことはありません!プログラミングを学ぶことで、下記のような力が身につきます。それによって、人生が、さらに楽しくなるかもしれませんよ!
「論理的思考力」ゲーム感覚で問題を攻略できるようになる!
テストの勉強や、部活の練習メニューなど、クリアしていかなければならない課題が、たくさんありますよね。それなのに、どこをどうやって、何からやっていいかわからない!
そんな複雑で多岐にわたる問題でも大丈夫。大きな問題や課題でも、一つ一つを「ゲームのステージ」のように分けて、順番にクリアしていけるようになります!
難しい数学の問題?大丈夫!レベル1から順番に攻略すればいいだけだね!こんな感じに!
「創造力」あなたのアイデアが現実になる!
「推しの配信スケジュールを自動で通知してくれるアプリ」「テスト勉強の進捗を管理するツール」「友達との予定調整を楽にするシステム」・・・。思いついたアイデアを、自分の手で自由に作れるようになるかもしれません!もう「こんなのあったらいいのに」で終わらせない!
「問題解決力」自分で道を切り開く思考力が手に入る!
バグ(エラー)を見つけて直す経験を重ねると、日常生活でも「あれ?なんでうまくいかないんだろう」→「ここが原因か!」→「じゃあこうすればいい!」という自分で道を切り開く力「問題解決力」が身につきます!
さらに、プログラミングができるとようになると・・・
どうですか?ワクワクしてきませんか?
プログラミング言語にはたくさんの種類があります。例えば、Java(ジャバ)、C++(シープラスプラス)、JavaScript(ジャバスクリプト)などなど。
もしかしたら、このような「プログラミング言語」を聞いたことがある人もいるかもしれませんね。
その中で、なぜ「Python(パイソン)」を学習するのがおススメなのでしょうか?
それには、ちゃんとした理由があるんです!
「チェックポイント」プログラミング言語って何?
「なんでプログラミング『言語』って言うの?」と疑問に思った方もいるかもしれませんね。
実は、これには面白い理由があるんです。私たちが友達と話すときは日本語を使いますよね。アメリカの友達となら英語、韓国の友達なら韓国語…相手に合わせて言葉を選びます。
コンピュータも同じなんです!でも、コンピュータに「宿題手伝って〜」って日本語で頼んでも、「???」ってなっちゃいます。だから、コンピュータ専用の言葉=プログラミング言語が必要なんです!
しかも面白いことに、プログラミング言語にもいろいろな種類があるんです。例えば・・・
それぞれ得意分野があるんです。まるでポケモンのモンスターみたいいですね。
とにかく読みやすい!書きやすい!
他のプログラミング言語と比べてみましょう。「Hello, World!」と表示するプログラムで比較してみます!
Java(ジャバ)の場合
public class HelloWorld {
public static void main(String[] args) {
System.out.println("Hello, World!");
}
}
Python(パイソン)の場合
print("Hello, World!")
どうですか?違いは一目瞭然!Pythonの方が、ずっとシンプルで、分かりやすいですよね!
Pythonは、できることがたくさん!
Pythonを使えば、こんなことができるようになります:
この講座では、特に「データ分析」に焦点を当てて学んでいきます!
世界中のプログラマーや学生に大人気!
Pythonは世界で最も人気のあるプログラミング言語の一つです。プログラミング言語の人気ランキングでは、いつも上位に入っています!
なぜそんなに人気なのでしょうか?それは、Pythonが「シンプルで分かりやすい」のに「なんでもできる万能選手」だからです。その証拠に、世界中の大企業がPythonを使っているんです!
このように、一流企業の現場でも、Pythonが使われています。ですので、勉強しても使わない技術や知識ではなく、実用的なスキルが身につくということなんです!
さらに、Pythonはこんな身近な場所でも使われているんですよ
他にも、Pythonが初心者に選ばれる理由があります。それは学習しやすい環境が整っているということです!
困ったときでも助けてもらえる環境が、しっかりあるから、初心者でも安心して学べるんですね!
特別な準備は不要!ブラウザだけでOK!
ひと昔前は、プログラミングを始めるのにも複雑な設定が必要でした。でも、今は違います!
この講座で使う「Google Colab(グーグル・コラボ)」なら、インターネットとブラウザ、それからGoogleのアカウントがあれば、すぐに始められます!
まるで、ブラウザでゲームをやるように、気軽にプログラミングを学ぶことができるんですよ!
「チェックポイント」Google Colab(グーグル・コラボ)とは?
Google Colab は、Google が提供しているブラウザだけで「プログラムを書ける」サービスです。
他のGoogleサービスでイメージしてみると、以下のようになります。
つまり、プログラムを書いて、その場ですぐ実行できる専用のページというイメージです。書いたプログラムは、自動的にGoogleドライブに保存されるので、次回にアクセスしたときにも作業の続きから始められます。
それでは実際に、Google Colabを使ってみましょう!手順は簡単です!
プログラミングをするためのノートブックが開きましたね!プログラミングは、このノートブック内で進めていきます。
ここから、本格的にプログラミングを学習する前に、自分で作ったプログラムを保存する方法を学んでおきましょう!
ファイル名をつける
左上の「Untitled.ipynb」という部分をクリックして、「academy2025-(自分のID番号)」に変更してみましょう!
例:academy2025-01.ipynb
ファイルを保存する
キーボードで「Ctrl」キーを押しながら「S」キーを押します。(Macの場合は「Command + S」です)
これで保存が完了しました!ファイルは自動的に「Google Drive」内の「Colab Notebooks」フォルダに保存されます。
左上のGoogle ColabのアイコンをクリックするとGoogle Driveのページが開きます。先ほど保存したファイルはありましたか?
ファイルはダブルクリックで開き、Google Colabのページが表示されます。これで、ファイルの保存と再開ができるようになりました!
保存のショートカット: 「Ctrl + S」(WindowsとChromebook)、「Command + S」(Mac)
保存場所: 「Google Drive」内の「Colab Notebooks」フォルダ
確認方法: 左上のロゴをクリック → 「Google Drive」が開く → ファイルを確認
「.ipynb」って何?
ファイル名の最後にある「.ipynb」はファイル形式を表わしています。
「.docx」だとWordファイル、「.xlsx」だとExcelファイルといったように、「これは、Python用のノートブックファイルです」という意味になります。
注意点
「.ipynb」の前には「ピリオド(.)」があります。これは必要なものなので、間違って消さないように気をつけましょう。
「チェックポイント」学習を効率的に進めるために。「デュアルモニター」で作業能率アップ!
今後の授業では、実際にプログラミングをする際には、Google Colabのページを開き、カリキュラムを進める際には、今みなさんが見ているこのページのカリキュラムと、交互にページを見ることになります。
しかし、ページを行ったり来たりするのは大変ですよね。
スマホやタブレットでカリキュラムを見るのはもちろん、プログラミングをするときだけGoogle Colabのページを開く、といった方法でも問題ないですが、もし、PC用のディスプレイを2台持っていたら「デュアルモニター」として活用しましょう。
デュアルモニターとは?
「デュアルモニター」とは、PCにモニターを2台繋げ、同時に2画面で映像を表示する方法です。「デュアルディスプレイ」とも呼ばれており、左右もしくは上下に並べて配置するのが一般的です。
【参考例】「Windows11」にて「デュアルモニター」を活用して学習する方法
Macの場合は、以下のページを参考にしてみてください。
このカリキュラムのページと、Google Colabのページは、好みに応じて配置してみてください。これで、2つの画面を同時に見ながら学習できます。
Google Colabの使い方は、とてもシンプルです!
基本的な使い方は、これだけです!どうですか?簡単ですよね!
Google Colabには「コードセル」と「テキストセル」という、2種類の入力欄があります。
それぞれの違いを見ていきましょう!
「コードセル」 = プログラムを動かす場所
上部メニューの「+コード」をクリックすると追加される入力欄です。ここにPythonのコードを書いて、左側の「▶」ボタンを押すと、書いたプログラムが実行されます。
実行すると、すぐ下に結果が表示されますよ!
「テキストセル」 = メモを書く場所
上部メニューの「+テキスト」をクリックすると追加される入力欄です。ここは説明やメモを書くための場所で、プログラムを書いても実行されません。
「このプログラムの説明」や「次は、ここを改善したい!」などのメモを書いておくと便利です!
見分け方は簡単!
まずは「+コード」をクリックしてコードセルを作り、そこにプログラムを書いていきましょう!
さあ、いよいよ実際にプログラミングに挑戦です!
これから、本格的にプログラミングをしていきますが、その前に、ここからの進め方を確認しておきましょう!
まず、各項目ごとにプログラムの説明をしていきます。
講座の途中には、プログラムの説明のために、時々、まだ習っていない内容が参考例として出てくることもありますが、心配しなくても大丈夫です!
習っていないことが出てきても、後ほど学習しますので、その時は「へぇ〜、こんなこともできるんだ」くらいの気持ちで先に進んでみてください!
一通り学んだら、今度は途中で「チャレンジミッション」というものが出てきます。これが出てきたら、Google Colabを開いて、実際にコードを書いて実行してみてください。
もちろん「チャレンジミッション」以外のプログラムも、気になったら、どんどん試してみてオーケーです!「これ、どうなるんだろう?」と思ったら、ぜひ試してみましょう!
プログラミングは「実際に試してみる」ことが一番の勉強法。失敗しても大丈夫!エラーが出ても大丈夫!どんどん挑戦していきましょう!
各章の最後には「エキストラミッション」というものが出てきます。これば各章のまとめの問題で、いわゆる「ボス」のような存在です。今まで学習したことを発揮し、ぜひクリアを目指しましょう!
それでは、いよいよ始めましょう!最初に学ぶ「print関数(プリント関数)」は、画面に文字や数字を表示する、プログラミングの第一歩となる大切な機能です!
「print関数」は、画面に文字や数字を表示する「関数」です。
「print」は英語で「印刷する」という意味ですね。なぜ画面に表示するのに「印刷」なの?と思った方もいるかもしれません。
実は、昔のコンピュータは画面がなくて、結果を紙に印刷していたんです。その名残で、今でも「print」という名前が使われているんだそうです!
ここでは「パソコンの画面に文字を印刷(表示)する」というイメージですね!
print関数の基本的な使い方
print("Hello, World!") # 文字を表示
print(42) # 数字を表示
print("私は", 16, "歳です") # 複数のものを表示
このプログラムを実行すると、こんな結果が出ます!
Hello, World! 42 私は 16 歳です
print( )のカッコの中に書いた内容が表示されました!これが、print関数の基本的な動きです!(ただし、文字を囲んでいた「” “」は消えて、中身だけが表示されているのがポイントです!)
「print関数」の基本的な書き方
print関数を使うときの一番大切なルールは、「文字」と「数字」で書き方が違うことです。
文字を表示したいとき
日本語や英語などの文字は、必ず「ダブルクォート(” “)」または「シングルクォート(’ ‘)」で囲みます。(囲まないと、プログラムがエラーになります)
print("こんにちは") # こんにちは
print('Hello') # Hello
数字を表示したいとき
数字は、そのまま書きます。「ダブルクォート(” “)」または「シングルクォート(’ ‘)」で囲む必要はありません。慣れるまでは間違いやすいので注意しましょう。
print(42) # 42
print(3 + 5) # 8
複数の値を一緒に表示したいとき
複数の値を繋げるときは、カンマ(,)で区切ります。その際、自動的にスペースが入ります。
print("私の名前は", "沼田", "です") # 私の名前は 沼田 です
print("計算結果:", 3 * 4) # 計算結果: 12
結果 → 私は 16 歳です
print関数の書き方は、たった3ステップ:
print
と書く(半角小文字で!)( )
を書く"文字"
123
最後にカッコを閉じるのを忘れずに!!
「print関数」の「関数」って何?
「print関数」の「関数(かんすう)」とは何でしょうか?
プログラミング言語における関数とはあらかじめ決まっている「特定の仕事をしてくれる命令」のことです。
Pythonの関数では、例えば、こういうものがあります。
今は「関数 = 便利な命令」なんだ!と、覚えておけばオーケーです!
次の3つのコードをGoogle Colabで実行してみよう!
実行するコード
print("Hello, World!")
print(42)
print("私は", 16, "歳です")
ヒント
よくあるミスと解決方法
print("Hello, World!")
print(42)
print("私は", 16, "歳です")
Hello, World!
42
私は 16 歳です
Pythonは計算が大得意!計算結果を保存したり、複雑な計算を自動化したり、プログラミングならではの便利さがあります。
まずは、基本的な計算から始めて、少しずつ色々な計算方法を覚えていきましょう!
まずは基本の四則演算からです。記号の意味については、数学で習ったものと少し違うので注意してください!
四則演算の基本
# 足し算(プラス)
print(5 + 3) # 結果:8
# 引き算(マイナス)
print(5 - 3) # 結果:2
# 掛け算(アスタリスク)
print(5 * 3) # 結果:15
# 割り算(スラッシュ)
print(5 / 3) # 結果:1.6666...
プログラミングの計算記号
プログラミングの計算では記号の使い方が数学と少し違うので確認しておきましょう。
計算 | 数学の記号 | プログラミングの記号 |
---|---|---|
足し算 | + | + |
引き算 | - | – |
掛け算 | × | *(アスタリスク) |
割り算 | ÷ | /(スラッシュ) |
「ワンポイントテクニック」 数字と記号の間には半角スペースを入れると読みやすくなります!
# 数字と記号の間に半角スペースを入れる
print(5 + 3) # 結果:8
四則演算だけでも色々な計算ができますが、プログラミングには、さらに便利な計算方法があります!
これから紹介する3つの計算は、最初は「いつ使うの?」と思うかもしれませんが、実はとても役に立つものばかりです!
便利な計算記号
記号 | 名前 | どんな計算? | 身近な使い道 |
---|---|---|---|
** | べき乗(累乗) | 同じ数を何回も掛ける | 正方形の面積、2進数の計算 |
% | 剰余(余り) | 割り算の余りだけを求める | 偶数・奇数の判定、曜日の計算 |
// | 整数除算 | 割り算の答えの整数部分だけ | 人数分け、ページ数計算 |
それぞれの計算を実際に試してみましょう!
3つの計算を使ってみよう
# べき乗(**):2の3乗を計算
print(2 ** 3) # 結果:8(2×2×2)
# 剰余(%):7を3で割った余り
print(7 % 3) # 結果:1(7÷3=2余り1)
# 整数除算(//):7を3で割った商(整数部分)
print(7 // 3) # 結果:2(小数点以下は切り捨て)
こんなときに使えます!
特に「%」は、後ほど学ぶ「条件分岐」というものと組み合わせると、とても便利に使えますよ!
数学の授業で「掛け算は、足し算より先に計算する」と習いましたよね?
Pythonでも、同じルールが当てはまります。先ほどの3つの新しい記号も踏まえて、改めて確認しておきましょう!
優先度が高い順
( )
→ カッコの中を最優先で計算**
→ べき乗* / // %
→ 掛け算・割り算グループ+ -
→ 足し算・引き算順番のまとめ「かっこ → べき乗 → かけ算・わり算 → たし算・ひき算」
実際の計算で確認してみましょう!
優先順位の確認
# 例1:掛け算が先に計算される
print(2 + 3 * 4) # 結果:14
# 計算の流れ:3×4=12 → 2+12=14
# 例2:カッコで順番を変える
print((2 + 3) * 4) # 結果:20
# 計算の流れ:(2+3)=5 → 5×4=20
# 例3:べき乗は掛け算より先
print(2 * 3 ** 2) # 結果:18
# 計算の流れ:3**2=9 → 2×9=18
迷ったときはカッコを使って明確にするのがおすすめです!
学校生活で使えそうな計算をしてみましょう!
身近な計算の例
# テストの平均点を計算
print("3教科の平均点:")
print((80 + 95 + 90) / 3) # 結果:88.33...
# 消費税込みの値段を計算(10%)
print("1000円の商品の税込価格:")
print(1000 * 1.1) # 結果:1100.0
# 割引後の価格を計算(20%オフ)
print("2000円の商品が20%オフ:")
print(2000 * 0.8) # 結果:1600.0
先ほどから「#」の後ろに説明文が書いてあるのに気づきましたか?これが「コメント」です。
コメントは、プログラムの中に書くメモ書きのようなもの。ノートの余白に書く「ここ重要!」みたいなメモと同じです。
コメントには2種類あります。
1行コメント(よく使う!)
「#」(シャープ、ハッシュ)を使います。その行の「#」より後ろは全てコメントになります。
1行コメントの使い方
# これはコメントです
print("Hello") # 行の途中からでもコメントが書けます
# 複数行にわたって
# コメントを書くときは
# 各行に#をつけます
複数行コメント(長い説明用)
「”’」または「”””」(クォート3つ)で囲みます。
複数行コメントの使い方
'''
これは複数行の
コメントです。
長い説明を書くときに便利!
'''
"""
ダブルクォート3つでも
同じように
複数行コメントが書けます
"""
コメントを上手に使うと、自分にも他の人にも分かりやすいコードになります。
1. 何をするコードか説明する
処理の説明をコメントで書く
# 5教科のテストの平均点を計算する
# 数学(80), 英語(90), 国語(85), 理科(92), 社会(88)
average = (80 + 90 + 85 + 92 + 88) / 5
print("平均点:", average)
2. 複雑な部分を説明する
計算の詳細を説明する
# 買い物の合計金額を計算
price = 1200 # 商品の値段
tax = price * 0.1 # 消費税10%
total = price + tax # 税込価格
print("お支払い金額:", total, "円")
3. TODO(後でやること)を書く
TODOコメントの例
# TODO: エラー処理を追加する
# TODO: 小数点以下を丸める処理を追加
score = 85.6666
print(score)
コメントを書くときの注意点
良いコメント
悪いコメント
# xに10を代入
)# ここ
)覚えておこう: コメントは「なぜ」を説明するもの。「何を」はコードが説明してくれます!
プログラムには大切なルールがあります。それは「上から下へ順番に実行される」ということです。
本を読むときと同じですね。1ページ目から順番に読んでいくように、プログラムも1行目から順番に実行されます。
実際に見てみましょう。
プログラムの実行順序
# 1番目に実行
print("おはよう!")
# 2番目に実行
print("今日の天気は晴れです")
# 3番目に実行
print("良い一日を!")
結果:
おはよう! 今日の天気は晴れです 良い一日を!
必ずこの順番で表示されます。順番が入れ替わることはありません。
プログラムの途中でエラー(間違い)があると、そこで止まってしまいます。
エラーで止まる例
print("1行目:正常に表示されます")
print(こんにちは) # エラー!文字列は""で囲む必要がある
print("3行目:ここは表示されません")
2行目でエラーが起きるので、3行目は実行されません。ゲームで言えば、ゲームオーバーになったようなものです。
エラーは怖くない!
エラーが出ても、パソコンが壊れたりすることはありません。
エラーメッセージをよく読めば、「どこが間違っているか」を教えてくれます。
プログラマーも毎日エラーと付き合っています。エラーは学習のチャンス!
シンプルなルールですが、とても大切です!
これまで学んだことを使って「自己紹介プログラム」を作ってみよう!
要件
ヒント
自己紹介プログラムの基本構造
# 自己紹介プログラム
print("===== 自己紹介 =====")
print("名前: 山田太郎")
# 他の項目も追加してみよう!
チャレンジ
できたら、以下も追加してみよう:
# 自己紹介プログラム
print("===== 自己紹介 =====")
print("名前: 山田太郎")
print("学年: 高校1年生")
print("好きな教科: 数学")
print("趣味: プログラミング")
print("==================")
# 追加チャレンジ版
print("\n===== 詳細プロフィール =====")
print("生年月日: 2008年4月1日")
print("年齢:", 2025 - 2008, "歳")
print("\n好きな食べ物ベスト3:")
print("1位: ラーメン")
print("2位: カレー")
print("3位: ハンバーグ")
print("\n将来の夢: ゲームプログラマー")
===== 自己紹介 =====
名前: 山田太郎
学年: 高校1年生
好きな教科: 数学
趣味: プログラミング
==================
===== 詳細プロフィール =====
生年月日: 2008年4月1日
年齢: 17 歳
好きな食べ物ベスト3:
1位: ラーメン
2位: カレー
3位: ハンバーグ
将来の夢: ゲームプログラマー
「1日の時間配分」を計算するプログラムを作ってみよう!
要件
ヒント
時間配分プログラムの基本構造
# 1日の時間配分
print("===== 平日の時間配分 =====")
print("学校:", 7, "時間")
# 他の活動も追加
# 合計を計算
print("合計:", 7 + 2 + 1, "時間")
追加チャレンジ
# 1日の時間配分
print("===== 平日の時間配分 =====")
print("学校:", 7, "時間")
print("部活:", 2, "時間")
print("勉強:", 1, "時間")
print("合計:", 7 + 2 + 1, "時間")
# 追加チャレンジ版
print("\n===== 時間の詳細分析 =====")
print("睡眠時間:", 8, "時間")
print("活動時間:", 7 + 2 + 1, "時間")
print("自由時間:", 24 - 8 - (7 + 2 + 1), "時間")
print("\n1週間の合計勉強時間:", 1 * 5, "時間")
print("\n===== 休日の時間配分 =====")
print("勉強:", 3, "時間")
print("趣味:", 5, "時間")
print("家族との時間:", 2, "時間")
print("合計:", 3 + 5 + 2, "時間")
===== 平日の時間配分 =====
学校: 7 時間
部活: 2 時間
勉強: 1 時間
合計: 10 時間
===== 時間の詳細分析 =====
睡眠時間: 8 時間
活動時間: 10 時間
自由時間: 6 時間
1週間の合計勉強時間: 5 時間
===== 休日の時間配分 =====
勉強: 3 時間
趣味: 5 時間
家族との時間: 2 時間
合計: 10 時間
第1回の講座、お疲れさまでした!今日は本当にたくさんのことを学びましたね。
今日学んだこと:
最初は難しく感じたかもしれませんが、それで大丈夫!みんな最初はそうです。大切なのは、少しずつでも前に進むこと。
次回は「変数」について学びます。データを保存して、何度でも使えるようにする便利な仕組みです。今日学んだことがさらに便利になりますよ!
それでは、次回もお楽しみに!